ユニバーサル コラム
   
 
Columns 002
あの言葉 THAT

日本語はよく言葉遊びのできる言語とも言われています。小学生の間で今やっているという親父ギャグもそのひとつ。それと国語の時間でも習ったであろうこの文章「すもももももももものうち」句読点がないと読みにくい文章で、その句読点を入れてみると「すももも、ももも、もものうち」これでもちょっと読みにくいので漢字に変換すると「李も桃も桃の内」実際こんな文章を使用する人はいないでしょうが、文法上はOKですよね。

さて、英語でもあのような文章があるのでしょうか?同じ単語を何度も使用して作る文章です。

むか〜し、むか〜し、英語の授業の時間で英語の先生がこのような文章を黒板に書きました。
I think that that that that you said was wrong. (あなたがいったあのあれは間違っていたと思うよ)
という意味でthatが4回続けて使われています。

英語の辞書(Light House English-Japanese Dictionary 1992年17刷版)で品詞を問わずthatを調べてみると約20個リストアップされています。
いったいこのthatはどのようにして生まれたのでしょうか?

thatは関係代名詞の中では一番古い単語で、中英語(中世期英語)の初期にはすでに流行していたらしい。その後14世紀に入るとwhichが使われ始め、そしてwhoとwhomが15世紀に登場。そして、thatは関係代名詞の制限用法だけではなく、継続用法にも使われていました。17世紀になるとwhichとthatに互換性が生まれましたが、17世紀後期文学・文芸英語ではthatが使われなくなってきましたが、18世紀にまた使用されはじめました・・・ 現在の英語では(文法書の中で)継続用法でthatは使わないように注意していますが、ときどきネイティブスピーカーは使っています。

さて、関係代名詞のthatの説明は横におくことにしましょう。

それでは、ここで究極の英語の文章をお楽しみください。

It's that that that that that that that man said.
thatが7個続けられた文章です。
この文章をも少し分かりやすくしてみましょう。

It's that 'that' that that 'that' that that man said.
点が付いただけじゃわからね〜よ!とおっしゃる方もいると思いますのでもっと分かりやすくしてみると、

It's "that 'that'"that "that 'that'"that that man said.

"that 'that'"は「あのあれ」と訳しましょう。

もう少しヒントがほしい方には3番目のthatは意味がない接続詞です。そう、あの省略可能なthatです。でも、ここで省略すると面白くなかったのでわざわざ入れました・・・

最後から2番目のthatは英語の歴史上最も古いといわれている関係代名詞のthatです。

さぁ、それでは訳を下記に記載するとともに、 今回のコラムの結びにしたいと思います。

「あの男の人が言ったあのあれとはあのあれのことだよ。」